

2024年6月27日
株式会社SynecO
株式会社日本政策投資銀行
(株)日本政策投資銀行による
(株)SynecOに対する出資について
~拡張生態系による文明の持続可能性を目指す~
株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、株式会社SynecO(本社:東京都港区、代表取締役社長:舩橋真俊、以下「SynecO」という。)に対して出資を実行しました。同時に、ソニーグループ株式会社はSynecOに対して増資を行いました。
人間の社会経済活動により、気候変動や生物多様性の損失等の地球環境問題が深刻化する中、カーボンニュートラルに向けた気候変動対応に加え、近年、自然資本や生物多様性の回復等を含めた持続可能な社会に向けた動きが加速しています。そのような中、関連のスタートアップの技術やサービスの活用にも関心が高まっています。
SynecOは、Synecoculture™(注1)をはじめとする「拡張生態系」を用いたソリューションや生態系の評価・構築を支援するシステムの提供により、人間活動と自然環境が相互に活かしあう新たな関係の構築を目指すスタートアップです。ソニーグループ株式会社のコーポレートベンチャーキャピタルSony Innovation Fund: Environmentの第一号案件として2021年4月に設立されました。「拡張生態系」(注2)では、人間活動が積極的に介入することで生態系の全体最適を図り、自然状態を超えて生物多様性を増進します。
<拡張生態系>

出典:ソニーコンピュータサイエンス研究所
<カカオ農園内に導入したSynecocultureと収穫物の例>

(Synecoculture 導入直後)

(Synecoculture 導入7か月後)

野菜の収穫(カカオ以外)
本件は、DBJが、SynecOと連携し、幅広い社会領域での事業構築を推進することで、自然資本・生物多様性に関する課題を解決し、我が国の持続可能な発展に寄与すると考え、DBJの「特定投資業務(注3)」の一環である「DBJスタートアップ・イノベーションファンド(注4)」を活用し投資を実行しました。
今後、DBJとSynecOは、各ステークホルダーと密に連携しながらSynecOのさらなる事業展開、企業価値向上を目指し、従来の人間活動と生物多様性のトレードオフを乗り越えて多面的な生態系サービスのシナジーを生み出し、自然-社会共通資本の基盤づくりに挑戦します。
なお、DBJは、「DBJ Monthly Overview 2024年3月号」にて「生物多様性に関連するスタートアップの取り組み~ネイチャーテックを活用した新潮流の創出へ~」を発行しております。【リンク】
(注1)Synecocultureは、ソニーコンピュータサイエンス研究所研究員の舩橋真俊が科学的に定式化した有用植物の露地栽培法です。Synecocultureは、ソニーグループ(株)の商標です。
(注2)拡張生態系とは、人間活動が積極的に介入することで自然状態を超えて生物多様性を増進し、様々な生態系機能や生態系サービスを実現する生態系です。
(注3)民間による成長資金の供給の促進ならびに地域経済の活性化および日本企業の競争力強化を図るため、国からの一部出資(産投出資)を活用して、成長資金を時限的・集中的に供給する業務です。
(注4)「特定投資業務」において、スタートアップの創出・育成、イノベーションエコシステムの構築等に向けた取り組みを推進するため設置した重点投資分野です。
◆Synecocultureについて
拡張生態系を食料生産に応用したSynecocultureは、多種多様な有用植物を混生密生させ、生態系の自己組織化機能や物質循環機能を多面的に活用する新しい栽培法です。植物の自発的な成長を促すため、無耕起、無施肥、無農薬が基本となります。また、食料生産だけではなく、都市緑化、環境教育、地域活動等への活用も目指しています。
【本件プレスリリースに関するお問い合わせ先】
㈱SynecO 広報窓口 Email:syneco-comm@sony.com
㈱日本政策投資銀行 業務企画部 イノベーション推進室 電話番号:03-6311-5048