2022/8/31

SynecOがエクアドルにおいて
Synecoculture™ (協生農法®)実装プロジェクトを開始

~拡張生態系に基づくSynecoculture(協生農法)をカカオ農園に実装~

株式会社SynecO(シネコ:代表取締役社長:舩橋真俊 以下、SynecO)は、エクアドルのカカオ農園において、拡張生態系に基づくSynecoculture(シネコカルチャー:協生農法)を実装するプロジェクトを開始しました。

今回のプロジェクトでは2022年4月から約1年間をかけて、伊藤忠商事株式会社と共同で、同社のカカオ豆の調達パートナーである、エクアドル、グアヤキル市のイモビリアレイラ・グアガラ社(Inmobiliaraia Guangala S.A.)の農園内に、Synecoculture(協生農法)圃場を構築することで拡張生態系を実現し、その多面的な有効性を確認するものです。具体的には、同地に適した有用植物を200種ほどカカオの木のもとに導入し、農薬や肥料を使用せず、食料生産と生物多様性の向上、そこから派生する様々な付加価値の創造を目指します。生態系の荒廃が懸念される中南米地域においてSynecoculture(協生農法)導入により、サステイナブルなカカオ豆の調達も企図しています。また生物多様性と生態系サービスの向上と共に炭素吸収も期待できるため、その実証実験にも取り組む予定です。

拡張生態系について
生態系に人の手を加えることで生物多様性や生態系機能が自然状態を超えて高まった状態を指します。SynecocultureはSynecOが提供する拡張生態系に基づく農法で、無耕起、無施肥、無農薬で生態系が本来もつ自己組織化能力を活かしながら生物多様性を構築・拡張することにより有用植物を生産する手法です。

株式会社SynecO 代表取締役社長 舩橋真俊のコメント
『中南米の森林は世界的に重要な生物多様性を擁していますが、伐採・火災や農業による開発圧によって大規模な喪失の危機にあります。現地の主要産業の一つであるカカオ農園において拡張生態系が実現されることで、人間活動によって生物多様性を回復・増進し、気候変動への適応能を高める新たな産業のあり方を創出する第一歩となることを期待しています。』

SynecOについて
ソニーグループ株式会社のコーポレートベンチャーキャピタルSony Innovation Fund: Environmentの第一号案件として2021年4月に設立された拡張生態系に関連した環境技術に特化した事業を推進する、ソニーグループ100%子会社。
https://www.syneco.inc/


※Synecocultureは、ソニーグループ株式会社の商標です。
※協生農法は、株式会社桜自然塾の登録商標です。


【報道関係からのお問合せ先】
株式会社SynecO 広報窓口 syneco-inquiry@sony.com